Garage Zombie〜趣味漬けの日々〜

ガレージハウスでの気ままな趣味生活を気ままに綴っていきます。

【依頼作業】友人からの依頼。

おはこんばんちは。

 

正直、作業そのものは大した事をしてないのですが、色々と笑えたので(勝手に)ブログのネタにする事にしました。

 

なので今回はいつもよりは短めです〜!

 

 

⌘背景⌘

 

中学生の頃の同級生、友人S氏。

 

彼は原付スクーターをこよなく愛しているそうで、ボロボロの原付を安価で仕入れては、修理をして販売し、いつかはそれを仕事にしたい…なんて言っている人物です。

 

 

で、僕が趣味で車やバイクを弄っているのを知っているのでチョコチョコ「教えてくれ‼︎」な〜んて言って我が家に遊びに来るのですが…

 

 

⌘スーパーディオが焼き付きを起こした!(らしい)⌘

 

ちょっと前にオンボロのスーパーディオを入手して、軽く修理して足にしてたみたいなのですが…焼き付きを起こしたそうです。

 

S氏は、どうしよう⁈でも折角だから直してみようかな⁉︎なんて言ってましたが…

 

僕としては、直したければ直せばいいけどそれなりにお金も手間もかかるからね〜…その辺は任せる‼︎とだけ返しましたw

 

 

⌘ボアアップキットを買ったよ!⌘

 

いくらでも替えが転がっている筈の原付スクーターなので、諦めるかな〜なんて思っていたのですが…

 

S氏はどーしても直してみたいらしく、安いボアアップキットを探して買ったそうですw

 

必要な工具とか作業のやり方を聞かれたので、僕が知っている範囲で教えましたが結局…

 

 

⌘取り敢えずエンジンはバラしたけど、やり方分からない‼︎助けて‼︎⌘

 

そう来たかwwww

 

僕「いやまあ分かる事は教えるけどさwww俺、素人だから責任は持てないからねwww」

 

と事前に言っときましたw

 

 

2stエンジン、しかも空冷なので組み立て作業自体は最初に書いた通り大した事ないのですが、どうもキットのシリンダーヘッドに傷があるらしく…

 

レビューを読むと、加工が必要だとか何とか書いてあるそうで。

 

何処をどう加工したらいいか分からず、そこで躓いたらしいです。

 

⌘何でそんなキットに手を出した⁈www⌘

 

後日、車にスーパーディオを積んで我が家に現れたS氏。

 

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エンジンをバラして、純正のピストンを外すところまでは出来たみたいです。

 

早速問題のボアアップキットを見せてもらうと…

 

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予想以上に酷いwwww

 

シリンダーヘッドを裏返してみると、S氏の言う通り確かに強烈な傷がwww

 

しかもよりによってヘッドガスケットの当たり面ですw

 

どういう品質管理をしてるんだか…こんなん間違いなく排気漏れを起こしますww

 

この時点で、

イヤイヤイヤイヤイヤ…www

と乾いた笑いが出て来ましたが、どーすっかなーと考えていると…

 

S氏「ミッションケースとかに塗ってあるヤツ…あれで何とかならないかな⁈」

 

僕「ん?液体ガスケットの事⁇」

 

S氏「そうそれ‼︎」

 

いや…流石にこれは…液ガスじゃどうなるか分からんし、それなりにちゃんと直そうよ…(^^;)

 

 

ゴッツイ線傷が何箇所もある以上は、削るか盛るかしか無いのですが…

 

当たり面を削る場合、当然削った分燃焼室が狭くなります。

 

最悪ピストンとプラグが接触して、折角直したエンジンが速攻でお亡くなりになってしまう可能性があるので削っても大丈夫そうか先に確認します。

 

 

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削ってもギリギリ当たらなさそう。

 

プラグを仮で取り付けて、削っても大丈夫そうである事が判明したのでやはり削る事にしました。

 

それにしても…買った値段は安かったのかもしれないけど、使えるようになるまでの加工の手間とか工具の費用を考えたら、加工の必要無いもうちょっと良いキットを買えたのでは…なんて。

こんな残念なキットに手を出すくらいなら先に相談して欲しかったです…_:(´ཀ`」 ∠):

後の祭りですが。w

 

ちなみにピストンとシリンダーは一先ず問題無さそうでした。

 

⌘オイルストーンを買いに行く事に。⌘

 

いつか必要になるだろうけど、取り敢えずまだ必要無いからいっか〜‼︎って事で買うのをずっと先延ばしにしていた為、Garage Zombieにはオイルストーンがありません。

 

でも今回の場合、ある程度平面を出しつつあの深さの傷が消えるまで表面を削るにはオイルストーンが必須なので、S氏と一緒に買いに行く事にしました。

 

ホームセンターには水研ぎ用の砥石しか無く、買えなかった為ちょっと離れた工具専門店でオイルストーンを入手しました。

 

で、昼ご飯を食べて(工賃代わりにS氏に奢ってもらいましたw)帰って来て、約1時間程ひたすらオイルストーンで削って…

 

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うん、これだけ削れば大丈夫でしょ!

 

取り敢えず使えそうなレベルの平面にはなったのでは無いでしょーか。

 

ついでに、プラグホールの強烈なバリを取り、その付近の半球面部分…ボールエンドミルか何かで仕上げたであろう表面の仕上げが、切り粉が落ちて来そうなレベルでかなり荒かったので、リューターをかけてあげて綺麗にしました。

 

色々と酷い状態だったシリンダーヘッドの加工が出来上がったので…

 

⌘組立てます⌘

 

クランクケースに紙ガスケットを置き

ピストンにピストンリングを嵌め込み

シリンダー内面とピストンリングにタップリ2stオイルを塗ったくり

コンロッドにニードルベアリングを入れて

ピストンを被せ、ピストンピンを挿入し

サークリップを取り付け

 

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これでピストンが着きました。

 

ピストンリングの向きを確認しつつ、指で縮めながらシリンダーを被せ…

 

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シリンダーも着きました。

 

で、ヘッドガスケットを置き

シリンダーヘッドを置き…

 

あとはボルト4本を締めるだけ…

 

 

僕「ねえ、ここの締め付けトルクっていくつ⁇」

 

S氏「えっ、知らない。」

 

僕「スマホで調べてくれる?一応規定トルクで締めたいから。」

 

S氏「工具無いし、手で締めるんでしょ?なんとなくでいいんじゃない?」

 

僕「や、トルクレンチ使うし。」

 

S氏「え、あるの⁈」

 

僕「しょっちゅう乗り物弄ってるんだからそりゃトルクレンチくらい持ってるよwwwそもそもどうやって締める気だったの⁇(´⊙ω⊙`)」

 

S君「いや、何も考えてなかった…取り敢えず分解すれば何とかなるかなって…」

 

僕「何とかならねーってwwその状況でここまでバラすとか勇者過ぎwww」

 

 

何故なんとかなると思ったのか後から聞いてみると、S氏曰くYouTubeの整備系チャンネルを見てるとトルクレンチが必要か不要かは人によって言ってる事がバラバラだったそうで、それなら必要無いかな〜って思ったらしく。

 

特にエンジンとか駆動系とかの重要な所は、

慣れない素人が勘で適当に締めるくらいなら安物でもいいからトルクレンチを使った方が良いよと勧めておきました。(←厳密に言うと、トルクレンチも定期的に校正しないと本当の意味での管理は出来ないんですけどね…まあ何も無いよりはマシでしょ程度の考えです)

 

取り敢えずエンジン自体は形になったので、ゴミが入らない様にプラグで蓋をして…

 

 

僕「後はバラした部品を元に戻して、スロージェットとメインジェットを推奨の物に交換して…プラグの番手は合ってるのを買ったんだよね⁇」

 

S氏「多分…」

 

僕「⁈www

 

S氏「"このボアアップキットを買った人はコチラも買っています"って出て来たプラグを買っておいた!」

 

僕「適当過ぎwwwちゃんと番手合ってるか調べて、大丈夫な事を確認してからエンジンかけてねw」

 

 

⌘余談⌘

 

シリンダーヘッドの加工中、S氏が今回の加工の為に買ったと言っていたリューターが見当たらなかったので、折角買ったのに置いてきちゃったのかと聞いたところ…

 

S氏「安売りしてるリューターを買ったんだけど、電動だと思ってたらよく見たらエアリューターだったから使えなくて…だから持って来なかった!」

 

…S氏、もういっそのことコンプレッサーも買っちゃえば⁇www

 

 

⌘まとめ?⌘

 

僕も結構適当な方なのであまり人の事は言えませんが…

 

そんな僕から見てもいくらなんでもノープラン過ぎて、適当過ぎな気がしてなりません( ;∀;)

 

S氏色々と大丈夫かなぁ…適当さが原因の怪我等しない事を祈りつつ…

 



今日はこの辺で。

ではでは。

 

 

⌘後日談⌘

 

シリンダーヘッドの加工を終了し、数ヶ月後。

 

キャブのセッティングなら出来るよ‼︎みたいな事を言っていたのでセッティングはS氏に任せていたのですが。(僕もぶっちゃけあまり詳しくないので)

 

S氏「エンジン直して貰ったディオ、結局エンジンかけるとこまで自分で出来なくてバイク詳しい人に売っちゃった!」

 

僕「あ〜、所詮加工したの俺だからな〜アレじゃダメだったか。すまんかったね。」

 

S氏「いや、加工は完璧だったよ!」

 

僕「え、どういう事⁈」

 

S氏「発火点が高かったみたい」

 

僕「んーと、点火時期がずれてたって事かな?」

 

S氏は少し悔しい‼︎と言っていました。(そりゃそーだろーな)

 

話を聞く限り、加工と組み付けは特に問題無かったらしく、点火時期を弄ったら普通にエンジンがかかったそうです。

 

ん〜、S氏にはもうちょっと頑張って貰いたいところでしたが…取り敢えずは僕がやった加工に問題が無さそうで良かったですw